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能 猩々

登録 タグ *能楽普及委員会(仮) *衣装も立ち姿もですがお顔が本当に素敵です
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投稿日時
2013-06-22 21:32:23

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こぎつね

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投稿者コメント
赤いもの続きですが 猩々(しょうじょう)です

中国は揚子の里の市で酒を売る高風と言う男がいました。そしてその高風の所にいつも酒を買いに来る変わった客がありました。
いくら飲んでも顔色を買えぬその客は名を尋ねると、海中に住む猩々だよ!といって海に消えて行きます。
高風が酒を海に持って行くと、猩々は喜んで飲めや踊れやした後、お酒が尽きずに出てくる壺をくれるのでした。めでたしめでたし。


猩々とは中国の伝説上の生き物で、お酒好きで赤い狒々みたいなやつらしいです
「猩々緋」って色の名前にもありますよね
とにかく赤いのがトレードマークみたいな
能で使用する面も、猩々専用の赤い顔で笑っている童子面です。


お能は古くは観阿弥・世阿弥の時代に書かれた演目が現代に続いておりまして、現行曲は200ともうちょっとくらいです。それでもよく出る演目ってのはありますので、前に観た演目がまたやっているよってな事は多い多い。
それでも衣装や演者や色んな違いで、観る印象が変わるのもまた面白さです。

演出の違いで、特別な舞いが付け足されたり、登場人物が増えたり、衣装ががらっと変わったりといった事もあり、それは通常「小書(こがき)」や「習(ならい)」と言って番組(プログラム)には演目名の横にサブタイトルの如く小さく書き添えられています。


しかし、この『猩々』は演目名自体変わってしまっています。

・通常の高風と猩々1人が出てくるのが『猩々』

・猩々が2人出てくるのは小書つきで名前は変わりません。

・そして猩々がいっぱい(5人くらい?)出てくる『大瓶猩々』

・それから猩々は1人で舞が特殊なものに変わる『猩々乱』(またはただ単に『乱(みだれ)』とも呼ぶ)


私が見た事があるのは乱だけですが、海からあがって頭をふるふるしたり、つま先立ちでつつついっと動いたりなんとも可愛らしいかんじでした。
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